手続きを乗り越えても苦労は続きます

ペットとの海外旅行を楽しもうと、様々なところに提出しなければならない書類を作成して、出発前にノミやダニなどの身体に巣食う害虫を駆除するなどをして、動物病院からもらえる診断書なども用意しないといけません。国によってはペットの受け入れを厳しく制限しているところもある、例でいうと日本人が観光旅行として赴くことが多いハワイなどが挙げられる。ハワイでは狂犬病が存在しないため、観光客が連れ込んだ動物に万が一狂犬病に感染した犬が紛れ込んでしまうと、抗体のない同国の生態系に深刻な影響をもたらします。犬はもちろんですが、ハワイという地域内部の生き物が場合によっては死滅した、なんてことになりでもしたら個人の問題どころではない。外交問題にすら発展しかねないのでその点は注意したい。

海外旅行先までペットを連れて行く、別に仲良しでもない人と利害が一致したからというだけで旅行に来てもつまらないものはつまらない。長い時間一緒に過ごして、互いのことをある程度は理解し合っているといった友人同士と来ないと、せっかくの海外旅行が台無しになってしまったという結末を迎えてしまいます。そういうのが嫌だというからペットとともに行ったほうがいい、そう考えるのかもしれません。

ですが連れて行くと言っても、ペットを客室まで連れていけるかといえば基本的に不可能だと思っておいたほうがいい。航空会社ごとに違いはあっても、ペットたちが運ばれるのは基本『貨物室』となります。

日本の航空会社は基本NG

貨物室に連行するなんておかしい、家族を何だと思っているんだと反論する人もいると思いますが、それを言い始めたら恐らく一企業と法定まで争わなくてはなりません。旅行が差し迫っている中でそんな余分な事をしている暇はないと思いますし、連れていけるだけマシだと考えた方が早い。

ですが世界の航空会社によってはペットを貨物室ではなく、機内へと持ち込んでもいいと許可しているところもある。持ち込めると言っても何でも、というわけではありません。特定の、それこそ話をしている犬や猫に限定されているので、その辺のところはきちんと理解しておこう。ではどんな航空会社が許可しているのか、一部抜粋して紹介していきます。

動物を機内持ち込み可能としている航空会社

持込可ペット 条件
ユナイテッド航空 犬・猫 指定のケージに入れ、生後8週間以上でエコノミークラスのみ可
エア・カナダ 犬・猫 指定のケージに入れ、生後8週間以上でエコノミークラスのみ可
ルフトハンザドイツ航空 犬・猫 指定のケージに入れ、ケージとペットの重量が8kg以内になること
スカンジナビア航空 犬・猫 指定のケージに入れ、ケージとペットの重量が8kg以内で、エコノミークラスのみ可
エジプト航空 犬・猫・小鳥 指定のケージに入れ、ケージとペットの重量が5kg以内であること
事前に確認は必要

上記の表にて紹介した航空会社で許可されているのは犬と猫、中には小鳥も持ち込めるようになっている。ですがあくまで指定された条件となっているので、もし日本人で今後ペットと一緒に海外を旅しようと考えている人は、当該の航空会社出している条件をきちんと確認しなくてはならない。中には搭乗前検査によって持ち込めないから貨物室になる、というケースもあるからだ。そうなるとしなくてはならない諸準備も重なって、初日から暗雲立ち込める先行き不安な海外旅行となりかねません。

持ち込めるという情報だけ入手し、航空会社のホームページなどにも足を運ばないで口コミなどで紹介されている情報だけ鵜呑みにしていると、痛い目にあってしまいます。大事なペットです、それが何時間と飛行機に乗るのですから、それ相応の準備が必要だというのを理解していなくてはならない。それが出来ていないとペットからすればただ苦痛なだけでしかなく、ストレスを抱えるだけになってしまいます。

機内への持込についての是非

しかしここで気になることがある、機内へ持ち込めるとはいっても動物も生物だ。当然何かしら自身の身に異変を感じたりしたら、鳴き声を出してしまう事もありえる。そうなると周囲にいるお客さん達全てが寛容的だ、なんて捉えないように。中には動物を持ち込むなんて非常識だと、そう考えている人もいるかもしれないからだ。外国人の、動物に対して考えられている価値観による違いはあれど、中には動物がうるさくて敵わないと苦情が出てきてしまうだけでトラブルになります。

貨物室に行かせるよりは機内へ一緒に行けるに越したことはない。ですが出発から到着までの間、ペットを出すことは出来ないのでケージに閉じ込めたままだと考えると、あまり貨物室と変わらないような気がする。ペットがそばにいるだけで安心できる、という人には打って付けかもしれませんが、楽しくするためにはそうした苦労を乗りきれる性格をしていないと、ペットとともに行く海外旅行は成立しなさそうだ。