フライト時に伴う時間

ペットと共に行く海外旅行、それだけ見れば楽しそうだと思いますが失念してはいけない事があります。手続き関連はもちろん、機内へ持ち込めるかどうかの確認もその1つだ。ですがそれ以上に重要なのは、飛行機で向かう際に目的地の国まで着く時間という概念を考える必要があります。昔と違って海外旅行は船を使って何ヶ月という時間を掛けて行くものではなくなり、飛行機を使用して半日程度の時間で日本から見た世界の裏側まで旅立てます。夢が膨らんでいますが、そういう時間をペットが過ごすのは狭いケージ内だということを思うと、どれほどのストレスがあるでしょうか。

連れていけるなら海外へ一緒に、そう思う人はいると思いますが例え機内に持ち込めたからといってもケージからは出せません。どんなに鳴いていようとそのままにしないといけない、こんなに鳴いているのに出しちゃいけないというのか、なんて喚き散らす困った飼い主がいそうだが、例外はない。海外旅行でも、日本から見た限りで犬や猫を同伴させるとしたら最大でも3~4時間程度の時間の場所にしておくに越したことはない。日本を起点とするならグアムやサイパン、あるいは韓国といった所だ。

それこそ8~12時間近くのフライトで向かうアメリカやイギリスなどの国まで連れて行く事も、可能といえば可能です。ですがその分狭いケージと長く続く時間でトイレも満足にできず、食事も出来ないとなったらペットのストレスは最大だ。いうなれば我慢強い個体でないと飛行機に搭乗しての海外旅行は難しいと見るべきです。

貨物室にいるペットに水や食事を与えればいいんじゃないのか、なんて落胆的な考えをする人もいるとする。原則として、それは不可能だ。

搭乗中に水や食事、トイレは基本不可

人間と違い、ペットたちはフライト時間が長ければ長いほど苦痛という時間に耐え続けなくてはならない。お腹がすいたと鳴いても、水がほしいと叫んでも、どうすることも出来ません。それではせっかくの海外旅行が台無しになるじゃないかと主張したところで、それは事前に分かっていたことだ。またこのフライト中にペットが残念ながら亡くなってしまうケースもある。飛行機に乗ると、実は犬といえど搭乗拒否される犬種がいます。その犬種とは小型犬の中でも短頭種の『ブルドッグやシーズー』といった犬たちだ。

短頭種の犬は高温多湿の空間に対して耐性があまり強くなく、熱中症や呼吸困難といった症状にフライト中襲われる可能性があるのです。それが分かっているせいか、空港側も確認すると預かれないと拒否する所が基本で、そういう人は下調べが不十分だったと言わざるをえない。最悪の事態を回避するためには高温多湿になりにくい時期を狙っての旅行計画にする必要があります。ペットと楽しく海外旅行をしようと考えている人は、同行するパートナーの体調管理も考える必要がある、それはペットも例外ではない。

搭乗前に飼い主がやらないといけないこと

フライト中、自由に飲み食いが出来る人間とは違い、ケージの中に閉じ込められ続けてしまうペットのことを考えると、しておかなくては行けないことは1つだ。それは十分に飲食をさせて、トイレもしておける内にするという点です。飲食については問題無いでしょう、問題はトイレだ。人間と違って、今ここでしろと言っても理解できるかどうかはかなり微妙です。言うだけで搭乗前にトイレを済ませてくれたらそれに越したことはありませんが、現実はそううまく行きません。

また飲食についても量という点が少しだけ気になるところ。というのも、ここでいう量とは『1回分の飲食に必要な食事と水』ではなく、『複数回を想定した食事と水』だからだ。ですがいくらペットとはいえ、その時お腹が空いていなければ完食する、または飲みきってくれるという希望はない。気候によっては食事をするペースも異なっている上、食べられる量もその時によって違います。出された食事は無条件に食べますが、そうした食事と水をケージの中に入れておけるわけでもないので、こういう点が海外へペットを連れ込む上で一つの障害となります。

ケージの中に入れることも

だがケージの中に食事と水、こちらを入れてはいけないというルールは実際の所ありません。実は『絶対にこぼれない容器に入れておけば入れておくことも出来る』といった対応をとってくれる航空会社も存在しているのだ。これなら熱中症になる心配や空腹から貨物室で泣き喚くといった問題からも解放されるかもしれません。

ですがトイレについてはどうしようもない。そのためケージ内にトイレの時に使用するデオシートなどを複数枚敷いておくなどの対応が飼い主に求められる。目的地に到着後、ペットのためにすぐそういったものを片付けるなどは欠かせないので、そこは愛で乗り切るしかない。

苦労の果てに

ここまでしてペットを連れていく必要があるのかと、そう思う人もいるはず。苦労に苦労を重ねて旅行を楽しめればいいですが、万が一という可能性も念頭に入れて行動しないといけないのも事実。安全安心な旅になれるよう飼い主の努力も必要ですが、同時にペットがそんな飼い主の期待に答えてくれる性格をしていないと共に同行するのは実現が難しそうだ。