理由なんてどうでもいい、というのが強いはず

ペットと一緒に海外旅行へ行けばきっと楽しくなる、それについては間違いないでしょう。だが国や地域によっては犬などを連れ込むこと事態は許可していても、その後の対応などにもし不備があれば、最悪のケースになる、というのも考えられる。またフライト時に貨物室、あるいは機内へ行こうとする際にトラブルでケージが空いてしまい。驚きのあまり空港内へと走り去ってしまったため、捜索をしたが見つからなかった、なんてケースも見られる。よく聞かれるのが海外の空港で職員が誤ってペットの入ったケージを乱暴に扱ってしまったせいで扉が開いてしまい、入っていた猫が脱走してしまったというもの。空港内はどこもかしこも莫大な広さがあり、これで外に出てしまえば探し出すことはほぼ不可能と言ってもいい。中には見つからず、死骸が見つかったという悲しい結末を迎えてしまったという例もあるので、それを思うと笑えない。

犬ならともかく、猫を旅行に連れて行くというのは現実的なのか。そもそも犬と猫では習性そのものから異なる、犬は飼い主さえいればどこでもついていけるが、猫は基本『家に居着く』ことを良しとする生き物なので、連れだした場合は逃げ出さないようしっかりと見張る必要がある。中にはネコ散歩というのをしている人もいますが、これも相当訓練しなければ実現できない特技だ。犬同様散歩するなんて凄いことですが、これが出来れば一緒に旅行も視野に入れられます。

ただ一緒に行動できるからと言ってアクシデントに際して必ずしも命の保証がないのも旅行ならではの鉄則だ。そうすると無闇やたらと連れ回す方が逆に動物虐待、といった具合に見えてしまうという人もいるでしょう。ですが飼い主にすれば、心配よりもペットを置いて外出するという方がより不安に駆られるのだ。

妨害するペットたち

旅行でなくても、日々人は何処かへ外出する用事があります。出ない人もいますけど、一般的に考えれば生活をしていくために必要な事をするため、飼い主は日々愛犬・愛猫たちのご飯と自分の餌を求めて働きます。しかし出かけると言うのは、ペットにとって寂しいことだ。特に犬は自分も一緒に外を外出できることから、何かと一緒に付いていこうとします。流石に会社へ犬を連れていくわけにもいかない、満員電車に愛犬と乗って通勤できたら、なんて理想を持つ人はいないだろう。そうなると仕事中だろうと遊んでコール、散歩コールが激しいので却下だ。対して猫の場合も、気まぐれではあるが出かける直前までワチャワチャと遊んであげていると、出かけるなと寂しい声で引き止めてきます。次の瞬間には翻って興味をなくしてしまうものですが。

日々の勤労なら朝に出て夜帰ってくるのでペットもその習慣を理解します、これは犬だろうと猫だろうと覚えるものなので、時々感心させられる。しかし旅行という数日間家を空けるとなったら、飼い主の準備から出かけるまで一連の流れで尽く邪魔をしてきます。出かけるなんて許さない、どうせ行くなら一緒に連れて行けと。その時の瞳や表情、態度などがまた飼い主の心を燻らせるのだ。

犬は特に抵抗が激しい

支度をしているとスーツケースなどで妨害をしてくる犬と猫、後者はどちらかと言えばトラベルケースなどが自分の体躯に合わせて入れることから、ベッド代わりにしている感はあるものの、中にはバッグの中に入り込むケースもある。飼い主とすれば必死に引き止めている、という見方をしたい。

猫の場合は気分屋なので必ずしも抵抗しているわけではないかもしれませんが、犬は中々抵抗が激しい。荷造りをしていても荷物の上に憚って妨害したり、スーツケースのフタに乗って閉められないようにといった感じにだ。中には自分も行く気満々で自動車に乗り込み、さぁ出発しようと準備万端をアピールしている犬もいたりする。降ろそうとするとこれでもかと抵抗してくるので、出かける時から何かと格闘しなくてはならない。

毎度毎度こんな事を繰り返すくらいなら一緒に連れて行くほうが手っ取り早いと、可愛さに負けて海外旅行も一緒に過ごそうとなっても無理ないでしょう。いわゆる親バカなんですが、それが許せてしまうのも動物ならではの魅力だ。

飼い主も大概

つらつらと話しましたが、結局のところ犬や猫も寂しいと思うかもしれませんが、一番寂しがるのは他でもない飼い主だ。筆者は犬と猫、両方飼っていたが猫のほうが断然長いので愛着も一入です。ただ今の子達は淡白なのか、例えば入院して2週間ぶりに家へ帰ってきても態度や表情から『あんた誰?』といった感じで、内心ショックを受けたものだ。その後やっと思い出したのか、少しだけビクつきながらもなついてきてくれたが、微妙な気持ちに苛まれたものです。

海外旅行を楽しくしたいからとペットを連れて行く、危険はあってもいっしょにいたいという思いが強いのならそれを止める手段はありません。充実した渡航先での生活でペットと一緒に思い出を作る、飼い主にすれば最高の贅沢なのかもしれません。